当法人について

私たちは、「地域で暮らす」「障害のある子ども達が自分のやりたいことができる」「親御さんがほっと安心できる」という思いを実現するために、職員が施設を出てレスパイト事業を立ち上げたところから始まりました。
20年前は「サービスがないけど何とかする」という時代でしたが、現在は「サービスがあるなかでよりよく生きる」という時代になりました。そのような中で障害のある人たちが地域で幸せに暮らしてほしいと願う親御さんと私たち支援者の心は今も変わっていないと思います。
理念の中にある「思い」とは、子ども達や障害のある人たちが地域で育ち、暮らし、役割や生きがいを持って生きていく際に「○○が好き」、「○○さんと一緒にいたい」、「○○になりたい」という気持ちであります。
子どもたちの持つ豊かな世界観や障害があるからこそ持っている価値観が多様性を創造し、周囲に良い影響を与えるのを私たちは知っています。
そのように違いを認め合い、多様な人たちの豊かでクリエイティブな活動を通して、これまでにない価値を生み出していくことが共に生きる社会です。
そのような社会を目指して、制度に頼るだけではなく、地域で一緒に考えてくれる人、共に時間を過ごせる居場所、同じ経験ができる広場を創りながら、地域社会全体がインクルーシブしていくソーシャルワークが私たちの実践です。
そして今、人口減少と合わせて日本は「こども」に焦点が当たっています。この国の未来であるこどもの権利保障や福祉の担い手不足など新たな課題にも直面する時代となりました。地域をフィールドにして、「困難を抱えている人の福祉」から「誰のものでもある福祉」と地域の方に理解していただけるよう、これからも挑戦し続けていきたいと思います。